旬は、私たちの体に必要な物を季節ごとに与えてくれます。寒い冬は、カラダを温めてくれる根菜類などが旬を迎えます。冬野菜は、寒さに耐えるため糖分が多く含まれていて、甘みがあり体を温めるのが特徴で、ビタミンやカロテンなどの栄養価を多く含む野菜は、免疫力を高め、風邪の予防にも効果があるといわれています。冬の魚は寒さが厳しくなるにつれて、脂も味ものり、身が締まって旨味が増してきます。 「寒」をつけて呼ばれる魚は 寒さが増す頃に身が締まりさらに美味しさが増します。旬の食材はその時期の体が欲する食材とも言えるそうで、だから、私たちは美味しいと感じるとか。

＜ 冬が旬の食材例 ＞  ホウレン草、小松菜、春菊、ネギ、ニラ、白菜、大根、かぶ、にんじん、ごぼう、玉ねぎ、れんこん、しょうが、寒ぶり、寒さば、寒たら、寒かき、寒しじみなど

【ほうれん草】主な栄養成分はβ-カロチン、ビタミンＢ2、ビタミンＣ、鉄、カリウム、ヨード、葉酸など。冬に栄養価が高まります。

【小松菜】主な栄養成分はβカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンK、カルシウム、カリウムなど。ホウレン草の約５倍のカルシウムを含みます。

【大根】大根の根は、分解酵素アミラーゼを豊富に含み、消化促進や胃腸の調子を整えるのにとても効果的といわれます。大根の葉は、β-カロテン、ビタミンCなどのビタミンや、カルシウム、鉄などのミネラル、食物繊維などが含まれています。

【白菜】白菜の芯にはビタミンC、カルシウム、β-カロテンが含まれ体を温める作用が期待されます。ビタミンB1が多いので豚肉と合わせて摂ると風邪予防に効果的といわれます。

【ネギ】白い部分には ビタミンCやカリウム、カルシウム、ネギオールなどが含まれ、緑の葉には カロテンやビタミンC、カルシウム、鉄などが豊富です。ネギ特有の刺激臭は、硫化アリル（アリシン）という辛み成分です。

【ゴボウ】セルロースやリグニンといった食物繊維を大変豊富に含み、腸の働きを整えたり動脈硬化を防ぐ作用が期待されます。

【春菊】主な栄養は、βカロテン、ビタミンＢ1、Ｂ2、Ｃ、カリウム、鉄分など

【蜆（シジミ）】 主な栄養成分は、タウリン、カルシウム、鉄、亜鉛、銅、 たんぱく質、ビタミンB2、B12、 ビタミンE、カロチンなど。話題の栄養素「オルニチン」も豊富。

【牡蠣（カキ）】グリコーゲンのほか、必須アミノ酸をすべて含むタンパク質やカルシウム、亜鉛などのミネラル類をはじめ、さまざまな栄養素が多量に含まれます

【鰤（ブリ）】主な栄養成分はＤＨＡ、ＥＰＡ、カルシウム、鉄分、ビタミンB1、B2、Dなど。特にＤＨＡとＥＰＡが多く含まれており、 これらの脂肪酸は、学習・記憶能力の向上や生活習慣病の予防効果があると言われます。